手放して、悔しくて。
- たけうちてつや
- 2022年4月12日
- 読了時間: 4分
Release(リリース)は「放す」という意味です。
手放す。
僕はこれがなかなか出来ないんだって気付きました。
10日後、4/23に新曲「Answer」をデジタルリリースいたします。
この曲が降りてきたのは先月の頭、3/4のこと。トイレの中で。
「時間が解決するのを待ちはしない」というフレーズが、歌詞とメロディ同時に浮かびました。
いま思ったんですけど、曲やアイデアって「降りる」って言ったり「浮かぶ」って言ったり
上がったり下がったり忙しいですね。まぁいいか
作詞作曲は割とすぐ完成して・・・いや、完成する前からレコーディングに取り掛かってみました。
3/14レコーディング開始です。
今回は、キッチリ決めてからじゃなくて、柔軟にレコーディングをしていきたいっていうテーマがあったんです。
実際、DTMで打ち込みをした後に、楽曲の尺が変わるということがありました。(16小節削りました!)
その時、やり直すのメンドくせ~!!なんて思わずに、
チョキチョキペタッと画面上で切り貼りして、簡単に修正しちゃいました。ギター録音しかりです。
そんな「手抜き」を今回は取り入れてみたんです。
その作戦は功を奏して、レコーディングは順調に進んでいきました。
でもいよいよ大詰め・・・!ってところで「妥協したくない病」が出てきて、結局はスピード感が落ちた印象です。
妥協したくない病と言っても・・・・、実際妥協してはいけないんでしょう。
感動する作品って、何かが宿ってる作品って、
何が違うってやはり「作り込まれている」んだと思います。
いま僕が大好きなミスチルを聞くとき、アレンジ面やヴォーカルの表現を意識して聞いてしまうのですが、
「よくそこまで作り込まれましたな・・・!」って感嘆するばかりです。
「そんな細かい演出まで拘って・・・めんどくさくないのかしら!?」って。
でもそれをされてるから、‘’本物‘’なんだと思うんですよ。
じゃぁ僕もしないわけにはいかないんです。
だから今作の「Answer」も拘るだけ拘りました!
特にコーラスワークに凝ってるので、お聴きになる際は注目してみてください。
妥協したくない・・!しない!この姿勢は一生貫いていきたいですが、
一方で身の程を弁えることも大事でしょう。
背伸びしても仕方がない。実力以上のことは出来ない。
冒頭で僕はRelease(手放す)が苦手と申し上げましたが、
その原因は
今の自分の実力を差し置いて、理想を無理やり実現させようとしてしまっているから なのかな?って考えてます。
でも今の力量を認めて、線を引くことも必要ですよね。
それは妥協じゃありませんよね。
ちょっと前まで、妥協だと思ってたんですよ。
でも、今回のレコーディングで精いっぱいやれるだけのことはやりました。
むしろ ちゃんとやれたからこそ、今足りない部分を新しく目の当たりに出来たって感じです。
その新たな壁は今越えるべきなのではなくて、
これから時間をかけてでも越えていけばいいんですよね!
で、す、の、で!
こんどリリースいたします「Answer」は、間違いなく今の僕が実力を注ぎ込んだ1曲です!
で、す、が!
もっといい音像が脳内にあります!でもそれは今の僕には実現できません!
な、の、で!
将来、今より力を付けて理想の音源を再リリースさせて頂きます!
言い訳がましくて恐縮ですが、正直なリアルっす!!
例えば今回はシングルリリースですが、
将来的にアルバムに収録するとなった時、リミックスして収録・・なんてことを描いています。
そう、問題はミックスとマスタリングなんですよ・・・。
専門用語で恐縮ですが、
楽曲の誕生から完成までの大まかな流れは
作詞作曲→編曲(アレンジ)→ミックス→マスタリング→完成
なんですね。 編曲~マスタリングまでが「レコーディング」です。
ミックスは各楽器やヴォーカルの音のバランス調整。
マスタリングは各再生メディアに合わせて音源を聞きやすくする作業です。
各分野、プロのエンジニアさんがいらっしゃるような奥深い領域なんですが、
それを僕は一人でやろうとしているんですよ~。
あくまでラフミックス、ラフマスタリングって割り切ってますが!
やはり躓いてますね!
どこまで自分の力でやって、どこから人に頼るべきなのか、そういうことも分からなくなってきたというか、新たに今ぶつかることが出来ている壁です!
「Answer」(答え)っていう曲が新しい「Question」(疑問)を連れてきた・・・!いいぞ!!
暗中模索、五里霧中、上等じゃい!!!!! こういうのを楽しめる自分でいたい。
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