ドミナントモーション
- たけうちてつや
- 2020年9月19日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年9月24日
音楽用語の「コード」という言葉をご存知ですか?
ギターやピアノでコードを弾くとか、聞いたことがあると思います。
コードとは何かというと、和音のことです。
よく犬が遠吠えしますよね
ワオーーーーーーーン!!!
黙れ。
そっちじゃなくて、ドミソとか、レファラとか、そーゆー音のハーモニーです。
それらの和音をいちいち書いてるとめんどくさいから、
例えばドミソは「C」、レファラは「Dm」といったように、効率よく表記したのがコードネームです。
そんなコードが連なっていく流れを「コード進行」といいます。
コード進行のレパートリーはおそらく無限にありますが、
よく使われる定番コード進行というのが存在して、
世に出ている名曲の多くは似通ったコード進行が使われていたりします。
実は、3つのコードさえ知っていれば、曲らしいものは作れます。
主要3和音といって、仲良し3人組がいるんです。
ハ長調で考えると、その3人組は「C」「G」「F」です。
AGFだったら味の素になるところでした。
CGFのそれぞれの立ち位置(役割)にも名前があって、
Cは、トニックコード
Gは、ドミナントコード
Fは、サブドミナントコード
ということになっています。
AGFの商品を買うときにピッってするのはバーコードですね。
では、これら3つのコードを使って、無難なコード進行をつくってみましょう。
Aメロ
C→F→G→C
C→F→G→C
C→F→G→C
C→F→G→C
Bメロ
G→G→C→C
G→G→C→C
F→F→C→C
F→F→G→G
サビ
F→G→C→C
F→G→C→C
F→G→C→C
F→G→C→C
はい、これで1コーラス分のコード進行ができました。
楽曲の骨組みの完成です。
ここに、メロディを肉付けしていけば曲ができます。
メロディは、コードを鳴らしながら鼻歌だったりタラララ~って歌ったりして考えていきます。
上記のコード進行をよく見ると
だいたいGの後にはCがきています。
Gの前にはFがいることも多い。
そして、楽曲はCから始まってCで終わっている。
この基本的なコードの関係性が、先ほど申し上げたトニドミサブドミなのです(略した)
楽曲の最後、「ジャーーーーン!!!」って気持ちよく終わったりしますよね。
あれがこの場合のCで、トニックコードは「安定」の役割を担ってます。
安定は終わりにも始まりにも最適なのです。
ただ、人生と同じでいつも安全圏でぬくぬくと過ごしていたら面白くない。
たまにはスリルが欲しくなります。
そこで登場するのがドミナントコード。ここでいうGです。
ドミナントは「不安定」の役割です。
さぁ、不安定な状況に足を踏み入れました。
初めは刺激的で楽しめます。
ですがそのうち、心細くなっていくでしょう。
今度は逆に安心したくなります。
だからGの後は、Cに落ち着くんです。
この「不安定」→「安定」の流れには名前が付けられていて、
ドミナントモーションといいます。
「今だ!必殺技!ドミナント・モオオーーションン!!!!」
作曲時に僕はよく叫びます。
さ、前置きがやっと終わりました!
こっからが本題の雑談タイムです(笑)
このドミナントモーションがねー、
ほんと人生だな~って最近思うんですよ~。
今年は春先から初夏にかけて全世界が自粛ムードだったじゃないですか。
僕の音楽活動は部分的に制限されて、路上ライブは勿論できませんでした。
そして人との交流が著しく減ったわけです。
それはそれで黙々と楽曲制作に打ち込む日々を送れたんですが、
マイペーズで過ごしていると、そのうち限界も見えてきて。
モチベーションが減退してきて、どうしたものかと悩んでいたら、
自粛ムードが緩和され始めました。
また少しずつ活動の幅が広がります。
最近は人と関わることが一気に増えて、
誰かの影響によって自分が動けているのが、実感できます。
これは願ってもないことです。
おかげ様でモチベーションの限界を超えられました。
ただ、あまりに新しい変化ばかり受け入れていると、
こんどはまた「いつも通り」が恋しくなってきます。
心はバランスを求めるんですね。
この一連の流れがまさに、
C→G→C
GからCに行きたがってる、ドミナントモーションだなぁ~~~!!って思いました。
・・・・・とさ!
めでたし、めでたC。
あれ、Fは!?
関係ないですけどフジのテーマソングならよく歌います!汗
ダジャレ多かったな。
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